2026年3月06日


健康診断で「腎機能が低下している」「尿にタンパクが出ている」と指摘された。あるいは、最近むくみや尿の泡立ちが気になる……。
そんなとき、「腎臓内科」と「泌尿器科」、どちらに行けばいいの? と迷った経験はありませんか?
実は、これは患者さんから非常によくいただく質問です。
腎臓専門医の院長が、両者の違いと受診の目安をわかりやすく解説します。
1. 腎臓内科と泌尿器科、決定的な違いとは?
一言でいうと、「中身(フィルター)」を診るのが腎臓内科、「通り道(配管)」を診るのが泌尿器科です。
腎臓内科:血液をきれいにする「フィルター」の異常
腎臓は血液をろ過して尿を作る、高性能な「ろ過装置」です。このフィルター自体の機能が落ちたり、網目が壊れてタンパクが漏れ出したりする病気を専門的に診るのが腎臓内科です。
キーワード: 腎機能(クレアチニン・eGFR)、タンパク尿、慢性腎臓病(CKD)、むくみ、高血圧、貧血
泌尿器科:尿が通る「配管」の異常
腎臓で作られた尿が、尿管・膀胱を通って体外に出るまでの「通り道」のトラブルを扱うのが泌尿器科です。結石による詰まりや、腫瘍、細菌感染などを外科的な視点で治療します。
キーワード: 尿路結石、膀胱炎、前立腺肥大症、血尿、排尿時の痛み
2. 簡単な目安~どちらを受診すべきかチェックリスト~
迷ったときは、以下を参考にしてください。
こんな時は「腎臓内科」へ
健診で「蛋白尿」「腎機能低下」と指摘された
足や顔のむくみが気になる
尿が泡立つ
こんな時は「泌尿器科」へ
排尿時に痛みがある、トイレが近い、尿が出にくい(腎臓内科も対応可能)
目で見てわかる血尿が出た(腎臓内科も対応可能)
腰やわき腹に急激な痛みがある(結石疑い)

例えば「痛みはないが、尿検査で潜血(血尿)だけ指摘された」という場合は、腎臓内科と泌尿器科のどちらの可能性もあります。
迷ったら、まず当院へご相談ください。当院では泌尿器科疾患も検査、治療が可能です。基幹病院への紹介が必要な場合もスムーズにご案内ができます。
3. こんな方は「腎臓内科」の受診を!
特に以下の数値に異常がある方や症状がある方は、早めの受診をお勧めします。腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなり悪化するまで自覚症状が出ないことがあります。

クレアチニン値が高い(男性1.0 mg/dL以上、女性0.8 mg/dL以上 )
eGFRが60 mL/min未満
尿タンパクが「±」以上
判定が「D(要再検査)」や「E(要精密検査)」
尿が泡立つ
顔や足がむくむ
疲れやすい、食欲がない
糖尿病(特に5年以上)
高血圧が長期間続いている
痛風発作、尿酸値が高い
4. 吹田いろどり腎臓・糖尿病内科クリニックの強み
「結局、自分はどちらに行けばいいのか判断できない」という方もご安心ください。当院では、患者さんの不安をその日のうちに解消できるよう体制を整えています。

① 専門医・指導医による「全身を診る」診療
院長は日本腎臓学会認定の腎臓専門医・指導医であると同時に、総合内科専門医でもあります。腎臓だけでなく、その原因となる糖尿病や高血圧も含めた「全身管理」が可能です。
② 当日検査・当日結果説明
尿検査、血液検査、超音波(エコー)検査を院内で実施し、その日のうちに結果を説明します。不安を抱えたまま何日も待つ必要はありません。
③ 泌尿器科的な初期診断にも対応
院長は泌尿器科学会にも所属しており、尿流測定や尿細胞診など、泌尿器科疾患の精査にも対応が可能です。「腎臓内科か泌尿器科か」を当院で診断し、必要であれば大阪大学医学部附属病院や吹田徳洲会病院等へスムーズにご紹介します。
④透析専門医・腹膜透析に対応
透析が必要な場合も、血液透析だけでなく在宅でできる腹膜透析という選択肢もご提案できます。
要約まとめ
放置が一番のリスクです!
日本の成人の5人に1人が慢性腎臓病(CKD)と言われています。早期に発見し、適切な対策を始めれば、将来の透析リスクや心血管疾患のリスクは大幅に下げることができます。
「どこに行けばいいかわからない」と悩んでいる間に、腎臓の寿命は削られてしまいます。腎臓について不安を感じたら、まずは当院へお気軽にご相談ください。
【執筆者】
部坂 篤(へさか あつし) 吹田いろどり腎臓・糖尿病内科クリニック 院長