透析しないために今できること|腎臓専門医が解説するCKD進行抑制の6つのポイント|吹田の腎臓内科 糖尿病内科|吹田いろどり腎臓・糖尿病内科クリニック

〒565-0862大阪府吹田市津雲台5丁目11-1-1
グローバルビレッジ津雲台 つくもゲート2階

06-6833-1610

WEB予約
院内イメージ

透析しないために今できること|腎臓専門医が解説するCKD進行抑制の6つのポイント

透析しないために今できること|腎臓専門医が解説するCKD進行抑制の6つのポイント|吹田の腎臓内科 糖尿病内科|吹田いろどり腎臓・糖尿病内科クリニック

2026年10月30日

透析しないために今できること|腎臓専門医が解説するCKD進行抑制の6つのポイント

この記事でわかること

・透析に至るまでのCKD進行メカニズム

・腎臓専門医が推奨する進行抑制の6つのポイント

・当院での治療・サポート体制

「先生に腎臓が悪いと言われた。透析になってしまうのだろうか」

そう不安を抱えて来院される方が、吹田市内・千里エリアにも少なくありません。

CKD(慢性腎臓病)は、適切な治療と生活習慣の見直しによって進行を大幅に遅らせることが期待できます。ただし、「何をすればいいかわからない」という方が多いのも事実です。

この記事では、腎臓専門医の立場から、透析を回避するために今すぐ取り組めることを6つに整理してお伝えします。

CKDはどのように進行するの?

CKDは腎機能を示す指標「eGFR(推算糸球体濾過量)」の値によってステージ1〜5に分類されます。日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」では、eGFR 15未満(ステージ5)になると透析・腎移植の検討段階とされています。

重要なのは、CKDは単独で進行するのではなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病が複合的に腎臓を傷つけているという点です。とくに「糖尿病性腎症」はCKDから透析に至る最大の原因疾患です(日本透析医学会統計2022年)。

透析を遅らせる6つのポイントは?

1. 血圧を管理する

高血圧は腎臓の微小血管を傷める最大因子の一つです。日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」では、蛋白尿のあるCKD患者さんは130/80mmHg未満、蛋白尿が少ない方は140/90mmHg未満を目標としています(※高血圧ガイドライン2025では、基礎疾患や年齢によらず降圧目標130/80mmHg未満と定められております)。ただし年齢や病状によって異なるため、詳しくは主治医にご確認ください。家庭での毎日の血圧測定と処方された降圧薬の服用継続が基本です。

2. 血糖値・HbA1cをコントロールする

糖尿病のある方では、HbA1c 7.0%未満を目標に管理することが推奨されています(日本糖尿病学会ガイドライン)。とくにSGLT2阻害薬は血糖降下に加え腎保護効果が期待されるとして学会ガイドラインでも言及されており、当院でも主治医との相談のもとで検討しています。

3. タンパク質の摂取量を見直す

過剰なタンパク質は腎臓に負担をかけます。推奨摂取量はステージによって異なり、G3aでは0.8〜1.0g/kg/日、G3b以降では0.6〜0.8g/kg/日が目安とされています。蛋白尿の有無や年齢の要因(フレイル)を考慮し、個人差が大きいため、管理栄養士または主治医にご相談のうえ個別に設定することが大切です。

4. 食塩を適切に制限する

過剰な塩分は血圧上昇を通じて腎臓を傷めます。CKD患者さんには1日3g以上6g未満の食塩摂取が推奨されています。「薄口醤油ならいい」「だしを効かせれば大丈夫」など、隠れた塩分に注意が必要です。

5. 禁煙する

喫煙はCKD進行を促進するリスク因子として複数の研究で報告されています。また心血管リスクも高めるため、CKD患者さんには強く禁煙をお勧めしています。

6. NSAIDs(痛み止め)の使い過ぎに注意する

市販の消炎鎮痛薬(イブプロフェン・ロキソプロフェンなど)の頻繁な使用は腎臓への負担となる可能性があります。「いつも鎮痛薬で様子を見ている」という場合は、主治医に相談して代替の対処法を検討してください。

当院ではどのようにサポートしているの?

当院では採血・尿検査・腹部エコーの結果をその日のうちにお伝えできる体制を整えています。CKDのステージに合わせた個別の治療計画を立て、生活習慣の改善から薬物療法まで一体的にサポートします。

「病院に行くのが怖い」という方にも、夫婦で運営するアットホームな雰囲気のなかで丁寧に説明することを大切にしています。

また、隣接するビタレーザラボ(提携フィットネスジム)との連携により、医師の指導のもとでの運動療法も活用できます。運動習慣はCKD患者さんの体力維持・心血管リスク低下に関与するとして学会ガイドラインでも推奨されています。

→ 当院の腎臓内科について詳しくはこちら

よくあるご質問

Q. CKDと言われたら透析は避けられないのですか?

A. 多くのケースでは、適切な治療と生活習慣の見直しによって進行を遅らせることが期待できます。透析が必要になるまでの期間を延ばすことを目標に、早期から専門医と連携して取り組むことが重要です。

Q. サプリメントや健康食品は腎臓にいいですか?

A. CKD患者さんの場合、特定のサプリメントやハーブ成分が腎臓や薬の効果に影響する場合があります。市販のサプリメントを始める前に、必ず主治医にご相談ください。

Q. クレアチニンが高いと言われましたが、何科を受診すればいいですか?

A. 腎臓内科への受診をお勧めします。当院では「健診でクレアチニンが高い」「尿検査で異常と言われた」という方の初診・相談を随時受け付けています。

まとめ

透析を回避するための第一歩は、「放置しないこと」と「専門医と早期から連携すること」です。CKDは自覚症状が乏しく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。

吹田市・津雲台にある当院では、腎臓・糖尿病・高血圧を一体的に診ることで、あなたの腎臓を守るための最適な治療計画をご提案します。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

【参考文献】

-日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」

-日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況2022年」

-日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」

【執筆者】

部坂 篤(へさか あつし) 吹田いろどり腎臓・糖尿病内科クリニック 院長

(日本腎臓学会腎臓専門医・日本内科学会総合内科専門医・日本透析医学会透析専門医・日本高血圧学会高血圧専門医)

※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。

※症状には個人差があり、記載内容がすべての方に当てはまるわけではありません。

※具体的な治療方針については、必ず医師の診察をお受けください。

TOP